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プロフィール / Profile





音楽博士。ヒストリカル・チェロ、現代のチェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバを操る三刀流奏者。編曲家。

1989年、東京都豊島区出身。
7歳よりチェロを始め、東京藝術大学音楽学部 附属音楽高等学校、東京藝術大学 音楽学部 器楽科〈チェロ専攻〉卒業。同大学院 修士課程〈チェロ専攻〉を修了。
Conservatoire Municipal Erik Satie(パリ7区エリック・サティ音楽院)にて〈バロックチェロ専攻〉及び、〈ヴィオラ・ダ・ガンバ専攻〉を修了。

東京藝術大学 大学院 博士後期課程にて、博士号(音楽・チェロ)取得。研究内容は、「ベートーヴェンの生きた時代に活躍したJ.-L..デュポールをはじめとするチェロ奏者の『奏法と楽譜読解、演奏表現の可能性』について」。17世紀末フランスのヴィオラ・ダ・ガンバの語法や、ガンバからチェロに転業していった奏者たちの奏法の歴史的推移を洗い出し、当時の真の奏法と演奏表現の可能性について追求した。

またその研究成果を自身のコンサート、及び自身が開催するレクチャー&公開レッスンにて発表していく活動に努めている。

東京藝術大学学内にて、同声会賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。また同学内では、奏楽堂モーニングコンサートにてA.ドヴォルジャークのチェロ協奏曲のソリストとしてオーケストラ共演に選抜された他、奏楽堂・室内楽定期演奏会(ピアノ三重奏、弦楽四重奏)、旧奏楽堂・木曜コンサート(古楽、作曲)、グレゴワール・ロリウー氏の新曲(Brakhage Series, II for violoncello and electronics (2012) - チェロ独奏とエレクトロニクスのための)の日本初演演奏など、多数のコンサートに選出され、出演している。

これまでに中野区民交響楽団、江戸川区フィルハーモニーオーケストラ、青山祝祭管弦楽団とオーケストラ共演をし、それぞれE.エルガー、A.ドヴォルジャーク、J.ブラームスの協奏曲のソリストを務めている。

フランスでは、Hotel de Soubise(スービズ邸/現フランス歴史博物館)で催される〈Concert Jeunes Talents (若い才能のためのコンサート)〉の企画に抜擢され、ソロ・リサイタルを開催する他、ヴェルサイユ王室礼拝堂、オラトワール・ドュ・ルーブル、シャルトル教会をはじめとするフランス各地の教会や城、美術館などでのコンサートに多数出演している。

2014年より首席チェロ奏者、サブ・ディレクターとして活躍している古楽オーケストラLa Musica Collanaでは、年に1度の定期演奏会にて全曲通奏低音奏者として演奏する傍ら、全27曲あるヴィヴァルディのチェロ協奏曲や、古典派のハイドンやシュターミッツなどのチェロ協奏曲を毎年それぞれ1曲ずつ演奏し続けている。
また東京・大阪・福岡・盛岡など各都市を回る全国ツアーにて、オリジナル楽器によるイタリアン・バロックの協奏曲を演奏する活動が認められ、2017年12月にはNHK・Eテレ「ららら♪クラシック」にて、全国区で2週に渡って演奏が放映される。島根はゲストの宮川彬良氏とトークをする形で、古楽演奏についての解説者も務めた。

2017年、日本完全帰国後は、同年12月に東京文化会館リサイタルホールで開催した「帰国・デビュー チェロリサイタル」を開催。音楽雑誌の批評では
「終始オーセンティックな流儀のもと板についた佳演を繰りひろげる。アンコールで披露したヴィオラ・ダ・ガンバの腕前を見ても、今後多彩な活躍が楽しみだ」(濱田滋郎、音楽の友2018/03号)
「全てオリジナル設定での演奏。ガット弦にバロックボウを用い、エンドピンを使わず楽器を足で支えての演奏は、柔らかな音色が心地よい。2曲目は古典ボウに持ち代え、(中略)島根の丁寧な演奏は、繊細な表情を生き生きと描き出していた。エラール(注:フランスのヒストリカル・ピアノ)の軽やかな音色とチェロの優美な響きが溶け合い、往時のサロンにいるかのようにゆったりとした時が流れていった」(佐藤康則、音楽現代2018/03号)
と、好評を博す。

これまでに、ヒストリカル・チェロをAnner Bylsma(アンナー・ビルスマ)、Emmanuel Balssa(エマニュエル・バルサ)、鈴木秀美の各氏、
チェロ(モダン)をPhilippe Muller(フィリップ・ミュレール)、Xavier Gagnepain(グザビエ・ガニュパン)、河野文昭、上森祥平、寺田義彦の各氏、
ヴィオラ・ダ・ガンバをCristine Plubeau(クリスティーヌ・プリュボウ)、Emmanuel Balssa(エマニュエル・バルサ)、福沢宏の各氏に師事。
古楽アンサンブルを、Sebastien Marq(セバスチャン・マーク)、Elisabeth Joye(エリザベス・ジョワイエ)、Elene D'Ivore(エレーヌ・ディヴォワール)、鈴木秀美、若松夏美の各氏、室内楽(モダン)を江口玲、松本和将、澤和樹、松原勝也、玉井菜採、佐々木亮、山本裕康、小池郁江らの各氏に師事。
また、対位法・管弦楽法・楽曲分析を照屋正樹氏、和声法を松尾祐孝、土田英介の各氏、指揮法を田中良和氏に、音楽学をベートーヴェン研究の権威である土田英三郎氏に師事。

日本の主要古楽団体である、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、レ・ボレアード、古楽アンサンブル・コントラポントのメンバーとして多数の公演に出演。

古楽オーケストラ《La Musica Collana》首席チェロ奏者、サブディレクター。派生団体《Ensemble LMC》代表。川口成彦、丸山韶と共にオリジナル楽器で演奏する《Trio Ace》チェロ奏者。
弦楽アンサンブル《TGS》首席メンバー、実行委員。チェロカルテット《Casty》1stチェロ奏者・編曲者。

昭和音楽大学 非常勤講師。日本弦楽指導者協会 正会員。
ランフォルセ・ミュージック・アカデミー、ファーストクラス 第10レッスン室 講師。

2019年リリースの無伴奏チェロとヴィオラ・ダ・ガンバの作品を集めた1stソロCD「Les Monologues」は、読売新聞、月刊サライ、音楽現代にて推薦盤、レコード芸術にて準特選盤、月刊Stereoにて優秀録音盤に選出された。



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